無間地獄からの帰還

團十郎さん、淡々としててなかなか良かったですね。

って言いながら、早くも懐かしげに見てしまった自分にビックリ。『おっ、DICの斑状出血!』『ありゃ、ヘモグロビン足りてませんね』『おぉ、キロサイドの量ハンパねぇ!』『ちょっと狭めのテントだね』等々。つい半年前は自分も同じ目にあってたくせに、図々しいったらありゃしない。

そういや、アンディ・フグ市川團十郎と同じ型の白血病だと宣告されて、『二人とも死んでるじゃん。。。』ってひどく落胆したっけな。後から調べて團十郎さんはまだ生きてるって分かったんだけど、『でもこの人"無間地獄"とか言ってるじゃん。。。』って再び落胆したんだもん。

だからさ。今も白血病と戦ってる皆、元気出して頑張ろうよ。誰がどんだけ脅かしたって、こんな僕でも帰ってこれる程度の地獄なんだから。知れてるって。この不条理さ加減には心底腹が立つだろうけど、怒りの矛先なんて見つかりっこないんだしさ、この際きっぱり諦めて全てを前向きに変えましょうや。

誰かが言ってたよ。『人間はひとりじゃ何にも出来ない生き物だ』って。『ひとりじゃ喧嘩も出来なきゃ指切りだって出来ないんだ』ってね。

だからさ。何兆もの細胞たちを信じ、医療スタッフを信じ、家族を信じ、仲間を信じ、みんな一丸となって帰還しましょうや!!つまらない地獄から。