テントで就寝

ここまでくるとさすがにヘロヘロです。熱は相変わらず40度ですから無理もありません。

看護婦さんが例の特効薬"ベサノイド"を運んできました。赤褐色と黄土色で塗り分けられたソフトカプセル風の薬です。このとき『こいつが世界を変えたんだなぁ』なんて実感が湧くわけもなく、ただ黙々と3粒たいらげました。



『ベサノイド』

さらに看護婦さんがベッドになにやら機械を取り付けています。アイソレータという空気清浄機のお化けだそうです。これで感染症から身を守るんだそうです。へぇなるほどね。ところでその感染症って何ですか???ん?っていうか、これじゃビニールハウスですよ。未熟児じゃないんだから、こんなとこ入れないで下さいよ。これビニールが透明だからいいですけどねぇ、青かったら上野公園でよく見かける建造物ですよ。

まぁともかくだ、何とか命はつながったみたいだし、明日まではココで面倒見てくれるらしいので、今日のところはおとなしくこのテントで寝るとするか。んじゃ最後にトイレへ行ってと。あれ?真っ直ぐ歩けませんよ。僕ったらどうしちゃったんですか?ちょっと、かぁ〜んごふさぁ〜ん!おしっこでたいよぉ〜!!って、何これ?尿瓶ですか?これにしろと?どうやって?それは自分で工夫しろ?まぁ〜じぃ〜かぁ〜よぉ〜〜〜っ!!

悲痛な叫びと共に入院初日は終わっていくのでありました。めでたし、めでたし!?